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 今回はマツノザイセンチュウという松の木を一本まるまる枯らせてしまう恐ろしい虫を紹介したいと思います。
長さ1mm位の線虫で、ミミズを小さく透明にしたようなものらしいのですが、松の幹の中に潜入している小さい虫なので、実際に目で
確認したことはありません。
この虫は木全体にまわってしまうので、潜入されると松の木は、部分的に傷んで枯れるとかではなくて、全体がまるまる枯れてしまいます。
もともとは北アメリカにいた虫で日本に入ってきて100年くらいしかたっていないようです。
 マツノザイセンチュウは単独では松に潜入することが出来ず、媒介となる虫が存在します。
それがマツノマダラカミキリです。このカミキリムシはザイセンチュウに侵されて弱っている松に産卵します。
マツノザイセンチュウはこのマツノマダラカミキリが松の幹の中で蛹から成虫に羽化する時に体内に侵入します。
ザイセンチュウの侵入を受けてもカミキリムシには悪影響はなく、カミキリムシの成虫は松の樹皮を食害します。
この食害時にマツノザイセンチュウはマツノマダラカミキリから松の樹幹内に潜入します。
 マツノマダラカミキリは体長20〜30mm位で、背面は暗褐色と灰色のまだら模様で、長い触角をもちます。
カミキリムシの成虫の発生時は6月初めから7月初めなので、ザイセンチュウによる枯死も夏が多いようです。
今回見つけた松も、たぶん夏に枯れてしまったものだと思います。
 マツノザイセンチュウはもともと北アメリカにいたもので、北アメリカでは元気な松を枯らすことはないそうです。
これは長い間に、松とザイセンチュウの関係がうまくできあがり、弱った松を少しだけ枯らすことで、松もなくならない、センチュウも
いなくならないしくみになっているそうです。
日本の赤松や黒松は、マツノザイセンチュウと出会って、100年くらいしかたっていないので、抵抗力がまだほとんどないのです。
ヨーロッパの松も日本の松と同じく抵抗力がなく枯死してしまうようです。
 まずカイガラムシ、アブラムシ類の防除が大きな課題ですが、これらの害虫は幼虫発生初期の4〜6月にカルホス、スミチオンなど
各乳剤の1000〜1500倍液を散布します。
今の時期はすす病菌そのものに対しての対策として、ジマンダイセン500倍液、トップジンM1500倍液などを10日から2週間おきに
散布します。
  ●春先一番に現れるアブラムシ
  ●今年気になる病原菌
  ●今年気になる病原菌『ごま色斑点病』
  ●不思議な害虫『アオバハゴロモ』
  ●サクラケムシ(モンクロシャチホコ)
  ●オオスカシバ
  ●ハダニ
  ●すす病
  ●うどんこ病
 
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