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 笹原園のTOP > 造園豆知識 > 植木の病害虫とその駆除方法
 今回は今年一番気になった害虫を紹介したいと思います。
それはカイガラムシです。僕が今までこの仕事をしてきたなかで、ここまで大量発生したのを見た事がありませんでした。
梅の木一面に付着していたのですが、残念なことにデジカメを持っておらず、写真に収めることが出来ませんでした。
でもこれは見ない方がよかったかもしれません。とにかく、キモイですから。
このカイガラムシは虫といっても動きまわるわけでもなく、木の幹・枝に付着して樹液を吸汁するもので、形、大きさ、体色は千差万別で、
同じグループの虫とは思えないくらい多種多様です。
その中でも一番多く見かけるのが、梅に着くタマカタカイガラムシです。
この虫はおもにバラ科(ウメ・モモ・サクラ)などに多く寄生します。赤褐色で、つやのある球形のカイガラムシで、大きさは4〜5oです。
時に大量発生して、樹勢の衰弱や枯れ死をまねきます。
年に一回、5〜6月に幼虫が発生します。越冬は成虫の状態でします。
尾端から大量の粘液質の排泄物を出すため、葉に油滴のようなものが付着してピカピカひかるので、その葉の上部にある枝や幹を調べると、
見つけることができます。
また、この油滴状の排泄物にすす病菌が寄生するため、すすを塗ったように葉が黒く汚れていることがあります。
発生生態は下図のようになります。
 雌成虫と幼虫とでは大きさは異なりますが、よく似た形をしています。
幼虫の体は柔らかいが、雌成虫になると体の上面は硬くなって亀の甲羅のようになります。
これがカイガラムシたる由縁です。雌成虫はこの甲羅の内側で数百個の卵を産卵します。
ふ化幼虫は、甲羅の下から這い出して四方に散らばり、手頃な場所で口吻を突き刺して吸汁をはじめ、定着すると、なんと!
脚が退化してしまうのです。そこから再び動くことはありません。雄成虫は翅がはえて、動けなくなったメスに交尾してまわるのです。
おもしろいとおもいませんいか!
種類によっては、雄は出現せず、雌だけで単為生殖するものもいるそうです。これもすごいことです。
虫を見つけしだい、手または竹べらなどで直接そぎ落とすのが一番効果的です。
ただこれは素人の方は大変ですし、そぎ落とした時に、粉のようなものがパラパラ落ちる状態にある時は少し手遅れです。
この粉のような物はすべて卵で、落下した卵からふ化した幼虫は樹に這い上がってきます。
薬剤散布をするにしても、一般に扱われているスミチオン・カルホスなどの薬剤は、幼虫がふ化していっせいに這い出した時以外は、
硬い甲羅に覆われているのでほとんど効果は期待出来ません。
成虫に薬剤散布をするとしたら、マシン油乳剤(60〜70倍)かスピンドロン乳剤(50〜60倍)が効果的です。
  ●春先一番に現れるアブラムシ
  ●今年気になる病原菌
  ●今年気になる病原菌『ごま色斑点病』
  ●不思議な害虫『アオバハゴロモ』
  ●サクラケムシ(モンクロシャチホコ)
  ●オオスカシバ
  ●ハダニ
  ●すす病
  ●マツノザイセンチュウ
  ●うどんこ病
 
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