笹原園のTOP > 造園豆知識 > 植木の病害虫とその駆除方法 |
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今年さくらに大量発生した「サクラケムシ」こと「モンクロシャチホコ」を紹介します。
桜によく着く毛虫なので、サクラケムシとも呼ばれています。他のバラ科の木にも着いたりします。
また、警戒すると頭部と尾端を反らす習性があり、「フナガタケムシ」とも呼ばれています。
年一回の発生で、まず成虫である蛾が7〜8月頃飛び回ります。(今回成虫の写真は撮れませんでした)
蛾のメスは、100〜300粒もの卵を木の葉の裏側に産みつけます。そして8〜9月頃ふ化した幼虫である毛虫達は、初めの一枚の葉を
全員で食いつくし、分散して短期間のうちに葉を暴食して花芽も食べてしまいます。
ひどい奴らです。大量発生すると桜の樹の下は、黒い小さな丸っこい毛虫のフンでいっぱいです。
下がコンクリートやレンガのお家などではよく目立ちます。
毛虫は9月の終わりには越冬するため蛹になって土中に潜ってしまい、木は落葉前に早くも落葉してしまったかのように見えます。 |
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駆除方法として一番なのは、葉の裏に卵の状態で着いている時から、ふ化したばかりで、まだ分散していない状態までの時期に見つけ
だして、付着しているその葉を一枚駆除する。被害はゼロといえます。
しかしこれは大きな木などでは無理な話です。ですから発見次第薬剤散布という形を取らざる得ないと思います。
ある程度被害が出ないと、毛虫に着かれているかどうかなんてわからないことが多いと思います。
しかしいかに早く見つけるかが被害を小さくするポイントです。とにかく毛虫などが着くのを気にする方は、防除策として発生時期に
発生初期を見越した薬剤散布をする事をお勧めします。
薬剤はオルトラン水和剤(1000〜2000倍)、ディプテレックス乳剤(1000倍)、カルホス乳剤(1000倍)などのいずれかを
散布します。 |
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