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■2016年9月のコラム
終戦記念日
  アメリカとの戦いが終わってから71年を迎えた今年、天王陛下が生前退位を表明した中、行われた
戦没者追悼式。
陛下のお気持ちを察するのは失礼だと思いますが、毎日の公務のことを考えれば皇太子様と分担できない
のかと思いたくなります。
  その翌日、靖国神社に祭られている英霊と御霊に参拝をしてきました。
おととし偶然にも散り始めた桜を見ることができ、自分の意志での靖国への参拝を願っていた自分にとって、
また日本人としての大切なことを一つ出来て、よかったと思っています。
  さて71年前、昭和20年の8月15日、お昼から放送された玉音放送。
そう、昭和天皇が敗戦を国民にラジオ放送を通して知らせたといわれているものです。
でも、この放送の内容をきちんとは知られていないという事実があります。
  「堪え難きを堪え、忍び難きをしのび」という有名な部分だけしか知られていないからでしょうか?
陛下のお言葉には一言も「終戦」はおろか、「敗戦」という言葉はありません。
  陛下のお言葉分かりやすく意訳されたものです。
「私は、深く世界の情勢と日本の現状について考え、非常の措置によって今の局面を収拾しようと思い、
ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。
私は日本国政府に、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4国に対して、それらによる共同宣言を受諾することを
通告させた。
そもそも、日本国民の平穏無事を確保し、すべての国々の繁栄の喜びを分かち合うことは、歴代天皇が
大切にしてきた教えであり私が常々、心中強く抱き続けているものである。
先にアメリカ・イギリスの2国に宣戦したのも、まさに日本の自立と東アジア諸国の安定とを心から願っての
ことであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとより私の本意ではない。

(中略)

  それなのに、なお戦争を継続すればついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、さらには人類の文明をも
破滅させるに違いない。そのようなことになれば、私はいかなる手段で我が子とも言える国民を守り、歴代天皇
の御霊(みたま)にわびることができようか。
これこそが私が日本政府に共同宣言を受諾させるに至った理由である。
  私は日本と共に終始、東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対して、遺憾の意を表さざる
を得ない。日本国民であって戦場で没し、職責のために亡くなり、戦災で命を失った人々とその遺族に思いを
はせれば、我が身が引き裂かれる思いである。さらに戦傷を負い戦禍をこうむり、職業や財産を失った人々の
生活の再建については私は深く心を痛めている。
  考えてみれば、今後日本の受けるであろう苦難は、言うまでもなく並大抵のものではない。あなた方国民の
本当の気持ちも私はよく分かっている。しかし、私は時の巡り合わせに従い、堪え難くまた忍び難い思いをこらえ、永遠に続く未来のために平和な世を切り開こうと思う。

(中略)

  陛下はアジア諸国の安泰と平和のためにポツダム宣言を受け入て欲しいと政府にお願いしたと、言った
だけであって、国民と一緒に本当の平和を築きたい思っていたのではないでしょうか?
私たちは本当の平和のために、何ができるかを考え、それを実行すべきでしょう。
本当の教育は「命の大切さを教え、学ぶこと」でしょう。
最後に一句
靖国に 誓うこころは ここにあり 己を知りて 一隅を照らす
 
 
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