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■2015年10月のコラム
「心是為常楽」
心は是(これ)、常に楽しみと為(な)す
 高橋是清という、元大蔵大臣が誕生日に子や孫から贈られた書の言葉です。
この言葉を贈られ子や孫たちに「おじいちゃんの楽しみは何ですかときかれ、「人は誰でも楽しみがなければ
生きてはいけない。だから心の畑に楽しみの種をせっせと植えなければいけない。
しっかり水をやって草むしりをし、楽しみの花を咲かせなさい。
今のわしは日常の暮らしの一つ一つが楽しい。朝はパンとコーヒー。
昼は卵かけごはん、夜は魚と三合の酒。
だがな、一番の楽しみはお前たちの元気な顔を見ること。
よいか、人は皆歴史を走る中継ランナーだ。
親からもらった命のもとを次から次へとつないでいくことだ。
財産なんぞ残さんでいい。
お前たちが何よりの財産なんだ」(今の言葉に、多少意訳してます)と答えたそうです。

 人間は霊界で犯した過ちや悪事の罪びとであり、この世界に落とされた物だという書もありますが、
何かしらの楽しみがなければやっていけないでしょう。たとえそれが一瞬のことであっても。
しかし本当は持続できる楽しみがほしいものです。
(自分は結婚はあきらめているので、違うことを求めようとしていますが、いまだに見つからず)

 若者の未来への失望からくる無気力、やがてつらい・苦しい・嫌気になって、精神の異常に至って人を
きずつけてしまう……。
海外では悪組織に参加して、無気力から脱しようとする若者までいるこの時代。
我が国からもそのような若者が出てしまうのも時間の問題なのでは?

もし本当に霊界があって、死後その世界に行けるるとしたら持っていけるのは思い出だけでありましょう。だったら
人間として生を受けてよかった思えるようになりたいものです。

ちなみに国民のことを思い、軍備にかけすぎるお金を減らそうとがんばった彼は昭和11年(1936)2月26日の朝、
30年ぶりの大雪で一面15センチほどの積雪、しんしんとした早朝5時、青年将校に81歳で暗殺されました。世に言う二二六事件です。
大風の
ように乱れし わが心
安息もとめ 天を仰ぐ
 
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