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■2013年11月のコラム
  七五三
 11月に入り、「氏神様で七五三を……」と書かれた張り紙をよく見るようになりました。
七五三とは11月15日前後に、子供成長を祝って神社・寺などに詣でる年中行事(神社庁より)で、現在では全国で盛んに行われているが、元来は関東圏における地方風俗であったようです。
現在は「七五三」という名称から、その年齢にやる同じ行事のように捕らえられ、そうなりつつあるが、実際には、
それぞれの年齢で行う、別々の異なった行事であり、3つの子供の行事を、「七五三」と呼んだ為、本来の神事の内容が薄れ、同じ行事のよう に思われています。
そのため、現在でも地方によって年齢や祝う内容が異なるが、発祥とされる関東地方では、以下のように
考えられています。
 数え年3歳(満年齢2歳になる年)を「髪置きの儀」とし、男女
とも行う。江戸時代は、3歳までは髪を剃る習慣があったため、
それを終了する儀。
 数え年5歳(満年齢4歳になる年)を「袴儀」とし、男の子が行う
。男子が袴を着用し始める儀。
 数え年7歳(満年齢6歳になる年)を「帯解きの儀」とし、女の子が行う。女子が幅の広い大人と同じ帯を結び始める儀。
 また、近世までの日本は、現在の開発途上国と同様の状況 (栄養不足・健康への知識不足・貧困など)が原因で乳幼児が
成人するまでの生存率はきわめて低く、その様な事から乳幼児の
生存を祝う節目として定着しました。
 男児が女児よりも早く祝うのは後継者としての意味合いもある
が、医療技術が発達する現代までは女児よりも男児の生存率
が低かったためであり、また、3歳=言葉、5歳=知恵、7歳=歯を
神から授かる事を感謝とする地方や、3 歳、5歳、7歳は子供の
厄として、七五三を一種の厄祓としている地方もあります。
 また障害者を間引く為の期間でもあり、「七歳までは神のうち」
という考え方と結びついていて、これに逆らう家の子は神隠しと
して処理されたそうです。近代以前は疫病や栄養失調による
乳幼児死亡率が高く、数えで七歳くらいまではまだ人としての
生命が定まらない「あの世とこの世の境いに位置する存在」と
され、「いつでも神様の元へ帰りうる」魂と考えられていました。
そのため、一定の成長が確認できるまでは、人別帳にも記載
せずに留め置かれ、七歳になって初めて正式に氏子として地域
コミュニティへ迎え入れられました。また、胎児・乳幼児期に早世
した子供は、境い目に出て来ていた 命がまた神様の元に帰った
だけで、ある程度の年数を生きた人間とは異なり現世へのしがら
みが少なく速やかに再び次の姿に生まれ変わると考えられていて
転生の妨げにならぬよう、墓を建てたりする通常の人間の死亡
時より扱いが簡素な独特の水子供養がなされたりしました。
ちなみに、七五三に絡んでのウンチクを一つ。日本の国旗で慣例的に用いられる縦横比が7:10、日章
の直径は縦の5分の3のため、主に戦前の世代では国旗を自作するにあたってその比率を「七五三」と
覚えたそうです。
 
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