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■2013年8月のコラム
  夏季の病害虫
 植物のある暮らしをしていくなかで、いつの時期も気になるのは、やはり病害虫による被害でしょうか。実は盛夏の頃は病原菌の活動の適温ではないので(だいたい20℃〜25℃が適温、というものが多い)、
病気は「越夏」モードに入ります。ですから、外見上はあまりその被害はわかりません。
反対に、「ルリチュウレンジバチ」などのイモムシや「コガネムシ」などの甲虫は、暑いなかでも憎らしいほど
元気に葉を食い散らかしています。
あっという間に葉がなくなるような勢いでの食害に、「枯れてしまうのでは?!」と心配になります。
では「どのような害があったら枯れてしまうのか」ということを、今回調べてみました。
どのような被害をもたらす害虫か(例えば、葉を食べるとか、幹に穴をあける…など)で、おおまかな
分類はできるようです。
●葉を食べる害虫について(食葉性害虫)
 被害は付いている葉の減少、ということになります。
樹種により違いはありますが、だいたい20〜30%の失葉では、
成長にあまり大きな影響はありません。50〜60%以上で、
影響が現れます。毎年相当な被害を受けない限り「枯死」に
至るのは稀なことだそうです。しかし、マツにとって重大な害虫で
ある「マツカレハ」はマツを枯らしてしまうくらい、全ての葉を食い
つくすので、注意しなければなりません。
●幹・枝などに穴をあける害虫について(穿孔性害虫)
 生きている樹木に穿孔すると、樹幹のゆがみ、屈曲、分岐、
折損などの被害があり、この傷口から腐朽菌が侵入して材質
劣化を起こし、枯死に結び付くことが多くあります。
「カミキリムシ」「コウモリガ」などが、一番よく知られた代表種ですが、同じ「穿孔性」の害虫でも、その種類によって穿孔加害できる樹木はちがいます。
健全な樹木に被害をもたらす「一次性害虫」、衰弱木や年老いた樹木などに穿孔して被害をもたらす「二次性害虫」に分けることができます。いずれにしても枯死につながる重大な被害がありますので、
発生したらすぐに殺虫剤を使用して駆除することと「衰弱木」にしないための日頃の管理が大切です。
●樹木の葉や幹の汁を吸う害虫について(吸汁性害虫)
 被害葉は縮んで退色したりします。被害木は樹液を吸汁されるため衰弱したり、枝部では枯れることもあります。
おもに「アブラムシ」「カイガラムシ」がこのタイプの代表です。
これ自体の被害より、いろいろな病気を媒介し、その結果
枯死してしまうことがあるので、早めに駆除することが必要です。
●根を食べる害虫について(食根性害虫)
 根を食害することにより、甚大な被害を樹木に与えます。
代表格である「コガネムシ」や「ゾウムシ」は、幼虫期に根を食害し、成虫になって葉を食害するので、まったく酷い害虫です。
とくに幼齢木は根が加害されると樹勢が悪くなり、枯死します。
被害箇所が目にみえないぶん、「いつの間にか枯れた」一番の
原因といえるかもしれません。
●樹木の材を食べる害虫について(食材性害虫)
 「シロアリ」による被害です。生きた樹木へは老齢木や大径木で
発見されます。日本におけるシロアリは、樹木の枯死した部分や
腐朽部分を食害するので、生きた健全な部分は加害しないと
考えて良いとのことです。ただし、腐朽した部分が進行してしまうことがあることから、老齢な樹木に対しては対策をする必要が
あります。
このように、すべての害虫が樹木を枯死させるわけではない…ということがわかりましたが、反対に幹に
穴をあけるものや、根を食害するタイプのもの、アブラムシのように地味な被害のものでも、かえって
大きな被害をもたらすため、やはり日頃の点検の大切さを再確認しました。
ポイントを押さえて、効果的な「害虫とのお付き合い」をしていきましょう。
 
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